日大2年のアマ・桂川有人 首位通過 圧巻“6連続バーディー以上”驚きの65
「男子ゴルフ・日本オープン・第2日」(12日、横浜CC=パー71)
31位から出たアマチュアの桂川有人(20)=日大2年=が1イーグル、6バーディー、2ボギーの6アンダー65をマークし、通算8アンダーで単独首位に立った。日本オープンでアマチュアがトップに立ったのは1991年の米倉和良以来。稲森佑貴、日高将史、藤田寛之、梁津萬が1打差の2位に並んだ。
プロを押しのけ、ツアー初出場の大学2年生がリーダーズボードを駆け上がった。桂川がこの日のベストスコア65をマークし、単独首位で予選突破。「前半は耐えるゴルフだったけど、12番からゴルフが変わった。気づいたらトップに立っていた」と自分の快挙に目を丸くした。
13番で10メートルのバーディーパットが入ったのが快進撃の合図だった。523ヤードの14番パー5は2打目を4メートルに乗せてイーグル奪取。15番は1メートル、16、17番はともに6メートルを沈めた。6ホール連続バーディーの大会新記録は藤田が前日マークしたばかりだが、内容で上回る“6連続バーディー以上”。「もちろん初めて」と照れ笑いした。
シングルの腕前の祖父・征男さん(73)の手ほどきで4歳の時にゴルフを始めた。高校に進学する際「本当にゴルフが強くなりたかった」と通信制のルネサンス豊田高に入学。3年間、フィリピンの知人宅にホームステイし、マニラサウスウッドGCで腕を磨いた。
昨年、優勝した池田勇太と最後まで争った同学年の金谷は目標選手。「自分も日本オープンで優勝争いしたいと思っていたので、単独トップはうれしいし信じられない」。98年生まれは女子では“黄金世代”が大活躍していることには「自分ももっとやらないといけないという気持ちになります」と刺激を受けている。
アマチュアで優勝すれば、1927年第1回大会の赤星六郎以来91年ぶりとなる。「このコースは攻めたらワナにはまる。今まで通りしっかりマネジメントしていきたい。勝つと(プロ転向後に)シードをもらえるので優勝を目指します」。この勢いで新たな歴史のとびらをこじ開ける。