遼 3打差5位 2季ぶり逆転Vだ!27歳1カ月最年少ツアー15勝決める
「男子ゴルフ・ブリヂストンオープン・第3日」(20日、袖ケ浦CC=パー71)
石川遼(27)=CASIO=が4バーディー、2ボギーの69で回り、首位と3打差の5位につけた。最終日に逆転での2季ぶりツアー15勝目を狙う。2位から出た川村昌弘が67で通算12アンダーとして、初日から首位の李尚熹(韓国)と並んだ。3位に67で回った今平周吾が1打差で続く。
さわやかな秋晴れのコースで、石川がギャラリーを喜ばせた。男子ツアーきっての人気者は、3日連続60台のスコアにまとめて3打差5位に踏みとどまり「優勝争いは久しぶり。(ゴルフの)感覚が良くなって順位がついてくる」と、好調の実感を笑顔で説明した。
今季はショットのぶれに苦しみ「マネジメントに必要なショット力」を取り戻すことを課題としてきた。1桁順位は3度だけで勝ち星はなく、賞金ランキングは23位にとどまる。ここへきてようやく「アドレスも安定して、変な球が出なくなってきていた」と復調の兆しがある。
1番でいきなり3パットのボギーとしたが、2番で5メートルを入れるバーディーで取り返す。見せ場のパー5では、鋭いショットを生かし2オンさせた9番と18番を含め、3ホールともバーディーを奪った。
この大会は昨年に予選落ちするなど、これまで好成績は出ていないが「初日、2日目、3日目と(プレーに)波がないように感じている。このコースはピンポジションを意識していかないといけないコースなので、集中してできている」という。
「現状で70%まで(回復して)きている」というショットで、2季ぶりの優勝をつかめるか。27歳1カ月でのツアー通算15勝到達は最年少記録。「自分はできると信じてやっていくだけ」と頂点を見据え、端正なマスクを引き締めた。