今平、逆転V 婚約者感激「かっこよかった」 獲得額2年連続1億円超え

 「男子ゴルフ・ブリヂストンオープン・最終日」(21日、袖ケ浦CC=パー71)

 1打差の3位から出た今平周吾(26)=フリー=が7バーディー、2ボギーの66をマークし、通算16アンダーに伸ばして逆転で今季初優勝、ツアー通算2勝目を挙げた。1打差の通算15アンダー、2位には前日トップだった川村昌弘(25)=アンテナ。3打差を追った石川遼(27)=カシオ=は69で回り、通算11アンダーの4位だった。

 終盤、怒濤(どとう)の3連続バーディーで、ようやく今平が今季初優勝をつかんだ。一時は4打差まで開いた首位・川村との差。「前半でけっこう離されたので、自分からいかないと優勝はないと思い、後半はスイングのスピードを変えた」。このトライが奏功し、さらにはパッティングも光った。

 15番で3メートルを沈め16番で2メートル、17番で2・5メートル、そして最終18番では1メートル。全て一発で沈めきり「15番のパーパットが一番大きかった。最後まで諦めなければ、いいことがあるんだと思いました」と振り返った。

 “勝利の女神”にささげるVだった。

 昨年8月の関西OPで、ツアー初Vを飾った時にキャディーを務めた若松菜々恵さん(22)と今年5月に婚約。この4日間、将来の夫の勇姿を見守り続け、婚約後の初優勝を見届けた菜々恵さんは「ドキドキ、ハラハラのゴルフでしたが、めっちゃかっこよかったです。これからもたくさん応援に来て、そばで支えたいと思いました」と感激。今平自身も「見に来ているときに優勝できてうれしいです」と静かにほほ笑んだ。

 今季獲得額を2年連続の1億円超えとなる1億973万円余りにして、賞金ランク首位キープ。「高額賞金が続くので、(残り)6戦の中で1勝できれば、(賞金王が)近づいて来るんじゃないかと思います」。今平がキング・ロードを見据えた。

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