小木曽が単独首位 マンデー“最下位”突破の21歳学生プロ 川村の助言で大爆発
「男子ゴルフ・マイナビABC選手権・第1日」(25日、ABC・GC=パー72)
昨年の獲得賞金額16万円でランク259位、今大会はマンデートーナメントから出場権を得たプロ3年目の小木曽喬(21)=福井工大=が8バーディー、1ボギーの65と大爆発。7アンダーで自身初の首位に立った。1打差2位に木下裕太。前週に今季初優勝を飾り賞金ランク1位の今平周吾は3アンダーで7位につけた。
ジュニア時代は世界アマに日本代表として出場し、福井工大福井高3年だった14年の日本アマでは日本選手最年少で優勝した小木曽だが、福井工大に進んだ15年にプロ転向後、主な戦績は下部ツアー1勝のみ。今季もレギュラーツアー10試合に出場して予選落ち5度と苦戦している。ところが、ちょっとしたアドバイスでゴルフが激変。自身の最少スコアを2打上回る65をマークし、「出だしの2連続バーディーで楽になりました」と気分は秋晴れだ。
練習ラウンドで高校の先輩の川村昌弘から「構えがオープン(開き)すぎる。もっとクローズ(閉じ)気味に構えてみたら」と助言された。これがうまくはまり、この日はしっかりとフェアウエーをキープ。最終9番で第2打をピンそば50センチに付けるなど、バーディー8個と量産した。
今大会のマンデートーナメントは、出場80人中9人に本戦出場権が与えられたが、小木曽はその9番目。まさに崖っぷちだった。「予選を通った試合でも、(決勝ラウンドの)土日に焦ってバタバタしていた。今週は、これまでしたことがない優勝争いをしたい。その中で感じることがあると思うので」。その先には、念願の初シードも待っている。