32歳“新鋭”木下が単独首位 初日からV争い「どうしたら?」
「男子ゴルフ・マイナビABC選手権・第2日」(26日、ABC・GC=パー72)
木下裕太(32)=フリー=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算11アンダーとして単独首位に立った。首位から出た小木曽喬(21)=福井工大=は73とスコアを落としたが、6アンダー6位と踏ん張った。通算1オーバーの57位タイまでの62人が決勝ラウンドに進出。尾崎将司(71)=セブン・ドリーマーズ・ラボラトリーズ=は途中棄権した。
“遅れてきた新鋭”は、ただ者ではない。木下がボギーフリーのラウンドで単独首位に立った。昨年のファイナルQT30位の資格で今季前半戦の出場権を得ると、着実に結果を残し、7月のISPSハンダマッチプレー選手権で2回戦を突破。ここでプロ11年目にして初シードを確定させた。
以降は「ダメだったらどうしよう」の重圧から解放され、8月以降、トップ10入り3度と、日本シリーズJT杯(11月29日~)出場も見えてきた。
ここまでの好成績については「2日とも完璧にコントロールできている。4日間、これができるわけない」と、まだ半信半疑。優勝争いも「初日からは初めて。どうしたらいい?」と笑わせる。
「堅いから面白くない」と自身のゴルフを表しつつ、実は「パー5でドカーンと」いくタイプ。しかも、フィニッシュを取らない動画で有名な「チェ・ホソン(韓国)の気持ちが分かる」と、型にはまらないフォームで今週は23位の飛距離と2位のフェアウエーキープ率を誇る。「どれだけ我慢するか」と残り2日。初戴冠を目指す。