今平周吾が5位に浮上 圧巻の7バーディー
「男子ゴルフ・マイナビABC選手権・第3日」(27日、ABC・GC=パー72)
現在賞金ランク1位の今平周吾(26)=フリー=が7バーディー、2ボギーの67と伸ばし、通算8アンダーで首位と4打差5位に上がった。最終18番パー5でウオーターショットからのバーディーを決め、2週連続優勝へ前進した。首位は木下裕太とH・W・リュー(韓国)が通算12アンダーで並んだ。
今平が圧巻のショットで順位を上げた。18番、2オンを狙った一打はわずかにグリーンに届かず、池に転がり落ちたが「ボール半分(水から)出ていた。バンカーの要領で」ウエッジのフェースを開き、上から打ち込んだ。大きな水しぶきとともにはじき出されたボールはピン上1メートルにピタリ。これを慎重に決め、この日7つめのバーディーを奪った。
ウオーターショットのイメージはあった。10年前の08年大会で石川遼が最終日に同じショットを決め、プロ転向後初勝利した。16歳の高校生だった今平少年はテレビ中継を自宅で見て「すごい!」と感動したという。
「トップと差はあるが、最終日も攻める気持ちでいく」。賞金王獲得へ、2週連続優勝をつかみ取る。