松山、自ら監修のホールで“わな”にポチャ…69で17位発進
「男子ゴルフ・三井住友VISA太平洋マスターズ・第1日」(8日、太平洋クラブ御殿場C=パー70)
この大会2度優勝の松山英樹(26)=LEXUS=は約1年ぶりの国内戦で、1アンダー69で17位発進した。開催コース全面改修の監修を手掛け、大会をスリリングにするため選手の目線からアドバイスを送ったが、昨年からの変更を進言した2つのホールでボギーとダブルボギーをたたいた。今季2勝の秋吉翔太が6アンダー64で首位に立った。
今季国内ツアー初戦の松山を見ようと詰め掛けたギャラリーからため息が漏れたのは、後半に回った6番パー4の第2打だった。松山は右ラフから狙ったが、一度グリーン面にバウンドしたボールは傾斜を転げ落ち、手前の池に沈んだ。打ち直しの第4打を2メートルに寄せたものの、これを決められずダブルボギーにした。
このホールは昨年までパー5だったが、松山の意見でパー4に変更された。監修にあたって、松山は「(パー5にして)4打でバーディーを取ることを考えたら池は気にならないが、パー4だと3打でバーディーを取らなければならないので、池が効いてくる。すごく楽しみなホールになる」とコメントした。自ら仕掛けた“わな”に落ちたのだ。
前半のインでは、11番パー4で1打目を左林に打ち込んでボギー。ここも昨年までパー5で、グリーン手前に大きな木がある。「ティーショットを左に置くと、木があることでターゲットが狭く見え、プレッシャーになって難しいので木(の出っ張り部分は)は切らない方がいい」と助言したところだ。
富士山がくっきりと見える秋晴れとは対照的に、いまひとつ雲がぬぐえない初日の成績に「(監修うんぬんでなく)自分の状態が悪いので、こういうスコアになる。でも、林には1回しか入っていない。そういう意味ではよかったんじゃないかな」と、やや自虐的。ただ、6アンダーという首位のスコアには「いいプレーをしたら、それくらい出せる。自分の状態が上がれば」と2日目の巻き返しを期した。