松山、初の誤球…2ペナ響き56位発進「自分の不注意。陸也に申し訳ない」
「男子ゴルフ・ダンロップフェニックス・第1日」(15日、フェニックスCC=パー71)
松山英樹(26)=LEXUS=が自身初の誤球で56位と出遅れた。14番の第2打で同組の星野陸也のボールを誤って打ち、2罰打を受けた。内容は4バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの1オーバー72だった。66を出した小田孔明が首位。3連覇を狙う世界ランク1位のブルックス・ケプカ(米国)は2アンダー69で18位につけた。
大きな体を小さくした。松山は「(誤球は)初めてですね。僕だけ2ペナだったらいいんだけど…。自分の不注意。(星野)陸也に申し訳ない」と殊勝に反省の言葉を口にした。
10番から出て、誤球は14番パー4で起こった。お互いにティーショットを打ち終え、ともに左ラフからの第2打。松山が先に打ち、ピン手前2メートルにオン。続いて星野が左5メートルに乗せたが、グリーン上で誤球に気がついた。
「(最初)僕は気がつかなかったんだけど、キャディーにボールを拭いてもらおうとしたら、『あっ』って言われて…。(2人ともボールに)黒い線を引いていたし、僕の方が飛ばないだろうという勝手な思い込みもありました」
ともに住友ゴム工業と用具契約を結び、使用球は同社製の「スリクソン」。誤球が判明した後は、すぐに競技委員を呼んで対応を確認した。打った場所に戻っての打ち直しとなり、今度は星野が先に打ち、グリーン手前のエッジ。松山はピン手前5メートルから2パットでこのホールを終えたものの、スコアはともにゴルフ規則15-3bに従って2罰打を加え、ダブルボギーとなった。
松山は誤球のショックからか続く15番もボギーとし、一時は3オーバーまでスコアを落とした。後半アウトの7、8番で連続バーディーを奪い、最終的に1オーバー72でホールアウト。「(誤球後も)いいプレーをしたかったけど、思ったようなプレーができなかった。陸也が盛り返してくれたのはよかった」。2日目以降の巻き返しに期待がかかる。