松山英樹が浮上 前日誤球の悪い流れ断ち切った 首位と7差「上位いきたい」

 ホールアウトし、石川遼(右)と握手する松山英樹
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 「男子ゴルフ・ダンロップフェニックス・第2日」(16日、フェニックスCC=パー71)

 56位から出た松山英樹(26)=LEXUS=が薄氷の予選通過だ。ハーフターンの時点ではカットラインに届いていなかったが、後半ショットを立て直してナイスカムバック。4バーディー、2ボギーの69でまとめて通算1アンダー33位とし、決勝ラウンドでの巻き返しに望みをつないだ。67で回ったエミリアノ・グリジョ(アルゼンチン)が通算8アンダーで首位に浮上。石川遼も松山と並び通算1アンダー33位につけている。

 自慢の飛距離にモノを言わせた。左ドッグレッグで332ヤードと距離がない13番パー4。過去数々のドラマを生んできた名物ホールで、松山のドライバーが火を噴いた。ボールは左の林を越え、グリーン手前の花道のど真ん中へ着弾。アプローチを1メートルに寄せて難なくバーディーを奪った。

 前半アウトは4、6番で1メートルのパットを外してボギー。ショット、パットがかみ合わず、9番終了時点では2オーバー65位前後でカットラインに届かなかったが、この13番の会心のバーディーで悪い流れを断ち切った。

 続く14番パー4は左ラフからの第2打をピン左3メートルにつけて連続バーディー。16番も4メートルを沈めてスコアを伸ばした。18番こそ1メートルのバーディーパットがカップに嫌われたが、本来の姿に近いゴルフを取り戻し、後半インを32でまとめた。

 今大会はアマチュア時代の11年から昨年まで6回の出場で優勝1回、2位2回、予選落ちなしと相性は抜群。今年落ちれば初の屈辱だっただけに「カットラインは最初から意識していた。途中3オーバーまでいったので、落ちるんだろなと思ったが、最後に伸ばせてよかった」。前日の誤球による2罰打の重さにも耐え抜き、ほっとしたように息を吐いた。

 決勝ラウンドは首位のグリジョとの7打差を追う展開。「ショット(の良し悪し)は明日になってみないと分からない。でも、カットラインを意識しているようなゴルフをするのは嫌なので、明日はしっかり伸ばして上位にいきたい」と巻き返しに闘志を燃やした。

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