堀川未来夢2打差単独トップ! ライバル・今平との対決に「一番倒したい相手」

 「男子ゴルフ・ダンロップフェニックス・第3日」(17日、フェニックスCC=パー71)

 ツアー初優勝を狙う堀川未来夢(みくむ、25)=ウェーブ・エナジー=が7バーディー、1ボギーの65と6つ伸ばし、通算12アンダーで3位から単独トップに浮上した。同学年でジュニア時代からのライバル、今平周吾が2打差2位。最終日に同組で対決する。33位から出た松山英樹(26)=LEXUS=は4バーディー、2ボギーの69で通算3アンダー30位と不発に終わった。石川遼は通算2アンダー34位。

 堀川が18番パー5、右林から残り72ヤードの3打目に勝負をかけた。目の前に立つ木の下を抜いてグリーンに転がし上げるか、それとも木の上を越して直接狙うか。キャディーは下から安全に行けと言った。だが、堀川は後者を選び、ウエッジを握った。ボールは鮮やかな放物線を描いてピンそばにドン!OKバーディーで締めた。

 「下からだとグリーンに止まらないと思った。最終日につながる終わり方をしたくて迷わず攻めた」。打った本人もどや顔の一打。これで最終日を前に、2位に2打差をつけることができた。

 最終日最終組は3度目になる。これまでは緊張感にしばられ、途中で体が動かなくなった。その一方で、今季は初優勝者がここまで13人生まれ、取り残されている気がしている。千載一遇の大チャンスだ。

 その前に立ちはだかるのが、プロ入り前から競ってきた今平だ。ライバルはすでにツアーで2勝を挙げ、今季は1億2000万円以上を稼いで賞金王に一番近いところにいる。「3日目をスタートする前から、おそらく(今平が優勝争いに)来ると思った。案の定という感じ」。10月にブリヂストン・オープンで3日間、一緒に回った。堀川は今季ベストの4位だったが、今平はそれを5打上回って優勝した。2人の差は大きく開いている。

 「今平周吾に勝ちたい。一番倒したい相手です」。ずっと引きずっているライバルへの思いを払拭(ふっしょく)する最後の一日が来た。

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