「女子ゴルフ・ＬＰＧＡツアー選手権リコー杯」（２２日開幕、宮崎ＣＣ＝パー７２）

　女子ゴルフの今季最終戦、ＬＰＧＡツアー選手権リコー杯開幕前日の２１日、会場の宮崎市・宮崎ＣＣで出場選手が調整。プロとして初出場を果たした勝みなみ（２０）＝明治安田生命＝が２週連続Ｖへ、世代の代表としての意欲を示した。出場者２９人に絞られた今大会はプロとして初めてフルシーズンを戦う同級生が、他に新垣比菜、小祝さくら、大里桃子と計４人出場している。

　“黄金世代”の代表者は、苦しい時期を乗り越えた。勝は今季序盤こそ、早々にシードを確定させる活躍も、７月末から前々週まで１５試合で１０度の予選落ち（棄権１度を含む）を重ねた。しかし前週の大王製紙エリエールレディースでプロ初優勝。そこまでボーダー上にあった今週の出場を堂々、確定させた。

　アマチュアでＫＫＴ杯バンテリンカップを勝った２０１４年以来、２度目となる今大会。ところが「コースをよく覚えてなくて」と屈託なく笑う。

　前週優勝も「アマの時の方が、反響がすごかったので」と、平常心でコースに乗り込んできた。

　前日は、同級生４人で韓国料理に舌鼓を打ったという勝。「（大会出場資格である今季）優勝者と、賞金ランク上位２５人の中に、同級生が３人もいるのはすごいな、と思います」と、世代のレベルの高さを再認識した。

　その「よく覚えていない」コースについては「ラフが長い」と難易度を感じ、また「疲れはちょっとある」とも言う。が、復調の勢い、世代を代表するプライドが勝にはある。「ティーショットがフェアウエーにいけば１０アンダー」と自らのスコアを宣言。ＬＰＧＡの優勝想定スコア「８アンダー」を上回る。今季の締めくくり。何かを、やってくれそうだ。