比嘉真美子が3打差の3位発進「チャンスある」 我慢の2ナイスパーセーブ
「女子ゴルフ・LPGAツアー選手権リコー杯・第1日」(22日、宮崎CC=パー72)
比嘉真美子(25)=TOYO TIRES=が4連続を含む5バーディー、1ボギーの68と好プレーを演じ、首位のペ・ヒギョン(韓国)と3打差3位の好位置につけた。前週プロ初優勝の勝みなみは71で12位。31歳の誕生日を迎えた有村智恵も同じく12位でスタートした。
最終18番ホール、上から「5、6メートル。触るだけです」というバーディーパットをねじ込んだ比嘉が、満面の笑みでキャディーとハイタッチ。3パットもやむなしのラインだけに「2打くらい得するような。すごくうれしかった」と振り返った。
が、本当のガッツを感じさせたのは前半だ。パープレーを続けて迎えた7番パー4のティーショットが左の林。わずかな隙間からフェアウエーに出し、3打目でピンにピタリとつけた。続く8番パー3は第1打が左のバンカー。ここから21ヤードを3メートルに寄せ、これをねじ込んだ。
この2つのナイスパーセーブが、比嘉にとっては「今日のハイライト」と胸を張る。苦しいところを我慢し、2メートルを沈めた9番を皮切りに4連続バーディー。13番でボギーも、締めくくりは上からのナイスバーディーだ。
初めて獲得賞金1億円を超えて迎えた今大会。堂々の出場だが「1勝しかできてないことが引っ掛かってます」と、まだ満足はしていない。
「耐える力を生かせた」と自らの成長を感じている比嘉。それだけに「残り3日。チャンスはある。不可能ではない」と自らに言い聞かせ「最高の準備をする」と自身初の国内四大大会のタイトル獲得をにらんだ。