勝みなみ3位浮上 前夜鶏料理で猛チャージ 「振ること意識」で正確性トリ戻した
「女子ゴルフ・LPGAツアー選手権リコー杯・第2日」(23日、宮崎CC=パー72)
前週にプロ初優勝を飾った勝みなみ(20)=明治安田生命=が5バーディー、ノーボギーの67でラウンド、通算6アンダーとして12位から首位と3打差3位へと浮上した。比嘉真美子もダボ先行から盛り返し、3位を守った。首位はこの日65、通算9アンダーのアン・ソンジュ(韓国)。また宮崎勢の大山志保(6位)、永峰咲希(8位)もいずれも69とスコアを伸ばして地元を盛り上げた。
菊川怜のCMで聞き覚えがあるようなフレーズで「砂ずり、だーいすき!」と、満面の笑みを振りまいた。前夜、鶏料理でエネルギーをチャージした勝が、猛チャージ。ノーボギーのラウンドでジャンプアップした。
その前日は、4バーディー、3ボギーで12位。それでも夏場の不調は完全に脱し、しかも前週の優勝もあって「ボギーなら、次を取ればいい」と落ち着いたラウンドだった。ただショットのブレは気になっており、この日は「振ることを意識してやりました」と振り抜くスイングで、正確性を取り戻した。
1番で残り171ヤードの第2打を1・5メートルにつけてバーディー発進すると、8、9番で連続バーディー。さらに12、13番とバーディーを続け、18番パー4は2オンも17メートルという長い距離を、難なく2パットに収めて気分のいい1日を終えた。
最大の楽しみは「食べること」。ツアーでは毎晩訪れる店を事前に決めているほどで、前夜は砂ずりに地鶏、せせりと鶏づくし。傍らには「桃のチューハイ。チューハイは、ジュースなんで」と、なんとも頼もしい20歳だ。ちなみにこの日の夜は「韓国料理です」とまた笑顔。
本業も、ナイトライフも充実の勝だが、優勝は「全然ですよ」と意に介さない。今年も残り2ラウンド。「自分のプレーに集中できてますね」という現状なら、意識していないメジャーVの栄冠が転がり込んで来ても不思議ではない。