和田1差3位 無名の22歳奮闘「いい成績が出せて気持ちがいい」
「男子ゴルフ・SMBCシンガポールオープン・第2日」(18日、セントーサGC=パー71)
前日から順延された第1ラウンド(R)の残りと第2Rが行われたが、荒天のための中断があり77人が日没までに競技を終えられなかった。36ホールを完了した選手では第2Rに首位で臨んだ佐藤大平(25)=クリヤマ、3位から出た和田章太郎(22)=ディライトワークス=が通算6アンダーとして首位と1打差3位につけた。ポール・ケーシー(英国)とプーム・サクサンシン(タイ)が通算7アンダーでトップ。昨季賞金王の今平周吾(26)=フリー=は発熱で途中棄権した。
首位に立った世界通算17勝のケーシーらに待ったをかけるのは、日本の若武者だ。国内ツアーで昨年稼いだのは123万円あまり、賞金ランク178位という、ほとんど無名の22歳、和田が1打差で追いすがった。
午前11時40分から第1Rの残り12ホールをプレー。休みなく第2Rを回り、合計30ホールを終えたのが約7時間後の午後6時30分(途中中断あり)。「やっと終わった。最後の方は、早く終わりたい気持ちだけでした」
高校3年だった2013年に出場予選会で好成績を挙げてプロ入りしたが、主戦場は主に下部ツアーと中国ツアー。くしくも同じスコアで並んでいる佐藤とは、中国で行動をともにし、ホテルも同室という仲間だ。
この大会で上位4人に入れば、全英オープンの出場権が得られるが「考えてもいない。世界の一流選手が来ているビッグイベントで予選を通ることが目標だったのに。いい成績が出せて気持ちがいい」。誕生日でもある最終日に世界へ羽ばたく朗報が-こんなできすぎた結末となるか。