藤本佳則2打届かず2位フィニッシュ 2度目の全英オープン出場権を獲得
「男子ゴルフ・SMBCシンガポールオープン・最終日」(20日、セントーサGC=パー71)
単独首位からスタートした藤本佳則(29)=国際スポーツ振興協会=は前半に伸ばせなかったのが響いて68、通算16アンダーで2打差2位。2013年10月から遠ざかっているツアー3勝目はならなかったが、12年以来2度目の全英オープン(7月)出場権を得た。65で回ったジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)が通算18アンダーで逆転勝ち。日本ツアー初勝利、アジアツアー3勝目を飾った。
藤本はアイアンに前日ほどの切れがなかった。前半で伸ばせず首位から陥落し、逆に4打を追う展開に。12、13番で取り返したが、タイの新鋭には届かず「素晴らしいスイングをする、いい選手でした」と脱帽した。
6季ぶり3勝目はならなかった。それでも4月の国内初戦・東建ホームメイト杯に向けて「まだトレーニングの途中。それでもこんな成績が出たのだから、やろうとしている方向は間違っていない」と手応え。年が明けてもほとんどクラブを振っていなかったが、妻の祐美さんに「行ってきたら」と言われて今大会出場を決めた。
大会中に5周年の結婚記念日を迎えた妻へのお土産は、全英オープンの出場権。「海外メジャーに出られるのは久しぶり。今年はもっともっと頑張りたい」と力を込めていた。