松山英樹 久々の優勝争い 首位に3打差2位浮上
「米男子ゴルフ・ファーマーズインシュアランスオープン・第2日」(25日、トーリーパインズGC=パー72)
松山英樹(26)=LEXUS=は南コースを回り、1イーグル、5バーディー、1ボギーで2日連続の66をマーク。通算12アンダーにして、首位に3打差の2位に上がった。同組で回った小平智(29)=アドミラル=は通算2オーバーで予選落ちした。トップは世界ランク1位のジャスティン・ローズ(英国)で通算15アンダー。今季ツアー初戦のタイガー・ウッズ(米国)も通算4アンダー、48位で決勝ラウンド(R)に進んだ。予選2日間は北、南各コースを交互に1ラウンドずつ回った。
昨季は優勝のなかった松山が、久しぶりにV争いに絡んできた。ショットは決してよくないといい「今の状態で優勝争いなんだというのが不思議な感じ」と話すが、難度の高い南Cでの好スコアとあって、手応えはつかんでいるようだ。
開始の10番をチップインバーディーで好発進したが、最も大きかったのは16番パー3だ。第1打をミスしてグリーン左へ。だが、入っていると思ったバンカーに行ってみるとボールがなかった。近くのラフにも見当たらない。今年からボールを捜す時間が5分から3分に短縮されたこともあり、同伴の選手、キャディーにも手伝ってもらい、時計を見ながら慌てて捜索。時間切れ間際に、ようやくバンカーの縁に埋まっているのが見つかった。
手で砂を払ってようやくボールの頭が見えるほどの、ひどい目玉状態。なんとか一度で脱出し、ボギーで抑えられた。松山も「(ボールがないときは)マジかよ、と思った。(ロストボールなら)トリプルボギーもあった。あれは大きかった」と振り返る。その流れは切らさず、後半の6番パー5では再び花道からの12ヤードを直接カップインさせイーグルを決めた。
予選2日間でボギーは1つだけとあって「ゲーム自体はすごく安定している。明日から久々に優勝争い。緊張すると思うし、自分がどうなっていくか分からないが、うまく対応できれば」。松山の口から「優勝」の言葉が出るのも久しぶりだった。