比嘉真美子66 地元沖縄で単独首位に浮上 PWで119ヤード直接カップイン!!
「女子ゴルフ、ダイキンオーキッドレディース・第2日」(8日、琉球GC=パー72)
2位から出た地元沖縄出身の比嘉真美子(25)=TOYO TIRES=が1イーグル、6バーディー、2ボギーの66と伸ばし、通算8アンダーで首位に浮上した。黄金世代で初優勝を目指す小祝さくらが67で回り、通算6アンダー2位。ツアー2勝の実績がある原江里菜が4アンダーで3位に続いた。鈴木愛は1打及ばず予選落ちとなった。
地元沖縄のギャラリーを大いに沸かせた。最終9番パー4の第2打はピンまで119ヤード。番手間の距離だったため、比嘉は迷った末に大きめのPWを選択。見事なコントロールショットで直接カップに沈めた。
一気に単独首位に浮上するミラクルショット。実は緻密な計算と経験に裏打ちされた一打だった。「間の距離だったので、60ヤードのアプローチを打つようなイメージでPWを振った。緩まないというより力まないという感じ。うれしかったですね」と笑顔で解説した。
昨季は初の1億円突破で賞金ランク4位に大躍進した。トップ10入りは18回を数え、全英オープン4位と海外でも活躍。その流れを今季開幕戦に持ち込み「去年の成績は大きく影響している。自分を信じる気持ちがちょっとずつ出てきた」と手応えを口にした。
オフは今季最終戦まで優勝争いできる体力作り、けがをしない体作りに取り組んだ。並行して東京五輪強化指定選手の合宿で学んだ栄養面の指導を生かし、フルーツ、ヨーグルト、牛乳を摂取するよう心掛けている。メンタル面では親交がある元広島・前田智徳氏の「よくも悪くも真美ちゃんの人生。なるようにしかならない」という言葉を胸に刻み、「最近は一喜一憂しなくなった」という。
決勝ラウンドは2位に2打差をつけて臨む。地元に錦を飾るチャンスを築いたが「今は残り2日に向けていいスタートが切れたというだけ。優勝が見えてくるのは最終日バックナインだと思う」。大器が日本選手のエースへ-。機は熟した。