「女子ゴルフ・ダイキンオーキッドレディース・最終日」（１０日、琉球ＧＣ＝パー７２）

　首位から出た地元沖縄出身の比嘉真美子（２５）＝ＴＯＹＯ　ＴＩＲＥＳ＝が３バーディー、３ボギー、２ダブルボギーの４オーバー７６と崩れたが、通算５アンダーで逃げ切った。昨年４月のＫＫＴ杯バンテリンレディース以来の通算５勝目を挙げた。日本選手の優勝は２０１３年森田理香子以来６年ぶり。

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　比嘉は下が伸びなかったから良かった。勝ち方にセオリーはないけれど、自分が４つもスコアを落として勝つなんてね。

　ただ、彼女は地元沖縄での開幕戦に１４歳から出場していて、ここで勝つという夢、目標をようやく達成した。いろんな気持ちが入る中で勝った、この１勝は大きいと思う。でもアスリートに休みはないから。１つ達成したら次の夢、目標が出てくるもの。（大相撲の幕内勢と婚約中で）将来はおかみさんになるわけだけど、その日まではプロゴルファー。スランプを乗り越え、いまが充実している時だし、もっともっと頑張ってもらいたい。

　それにしても、２０歳前後の若手は本当に勢いがある。開幕戦はベテランが強いだろうと思っていたのに、松田をはじめ多くの若手が上位をにぎわせた。ここで自信をつけた選手が２、３０人はいると思う。また申ジエが開幕戦から５位にいるというのも、今季にかける思いが出ている。ヒタ、ヒタ、ヒタと姿は見えないけど足音だけ聞こえてくる存在感のある選手ですから。今年も手ごわい存在の一人になりそう。

　あと、今年からルールが大きく変わりましたが、ヨーイドンの開幕戦で失格というのは解せない。（失格になった）浜田にはプロキャディーが付いていたというから、なぜ「（球の捜索時間が）３分たったよ」と選手に伝えなかったのか。もっとキャディーも職業意識を持たないと。ペナルティー（罰打）はいいけど、失格となると選手の人格を疑われる。私も一度、スコアの過少申告で失格になったことがあるけど、穴があったら入りたいという心境でしたから。うっかりで失格というのはゴルファーとして本当に痛いです。（デイリースポーツ評論家）