畑岡奈紗、失望39位 10番ボギーから失速「調子良かったのに」
「米女子ゴルフ・ANAインスピレーション・最終日」(7日、ミッションヒルズCC=パー72)
37位で出た畑岡奈紗(20)=森ビル=は4バーディー、4ボギーの72と伸ばせず、通算2オーバーの39位に終わった。横峯さくらも72で39位。上原彩子は2バーディー、3ボギーの73で通算イーブンパーとスコアを落とし、15位から26位に下がった。首位から70で回った23歳の高真栄(コ・ジニョン、韓国)が通算10アンダーでメジャー初制覇を果たした。米ツアーでは今季2勝目で通算4勝。韓国勢15人目のメジャー女王となった。
前週の優勝で世界ランキングは自己最高の4位。期待を胸に挑んだメジャー初戦で、畑岡は上位を争うことなく終わった。「調子は良かったのに、結果が伴わなかったのは悔しい」と失望を隠せなかった。
優勝した高真栄と比べ4日間のティーショットの平均飛距離277ヤードは約14ヤードも上回った。一方でフェアウエーキープ率の61%、パーオン率の58%は明らかに劣った。精度の違いが、4日間で12打の差となった。
3月末の米ツアー3勝目は、自身初めての4日間大会制覇だった。その疲れが抜けず、第1ラウンド後はすぐに体のケアを求めたほど。第3日は「ところどころ集中が切れて打ってしまった」と吐露した。オフから鍛えている体力面とともに、狙った大会にピークを合わせる調整面で課題が見えたと言えるかもしれない。
最終日は二つ伸ばして折り返した直後、10番でアイアンショットにミスが出てボギー。12、16番も落とし「1個のボギーから流れが変わってしまうのがメジャー」と痛感した。厳しいコースと競争にもまれ、大きな教訓を得た4日間だった。