吉本ひかる1差2位 賞金ランク8位浮上…黄金世代の輝きは止まらない
「女子ゴルフ・KKT杯バンテリン・レディース・最終日」(21日、熊本空港CC=パー72)
1打差3位から出た李知姫(40)=韓国=が6バーディー、3ボギーの69で回って通算8アンダーとし、逆転で2季ぶりのツアー通算23勝目を挙げた。1打差2位に“黄金世代”の一人、吉本ひかる(20)=マイナビ=が入った。後半の3連続バーディーなどで追い上げたが一歩及ばなかった。初優勝を狙った同世代の原英莉花は最終18番でイーグルを奪い5アンダー4位。前日首位の大西葵は80と崩れ42位に終わった。
プロ3年目の吉本ひかるは身長152センチと小柄だが、その名前は大会を重ねるごとにビッグになってきた。
この日は前半で一つ伸ばし、後半は12番の7メートルを皮切りに3連続バーディー。リーダーボードを一気に駆け上がり、首位に肩を並べた状態で最終18番パー5に突入したが…。
ツアー初Vへ望みをつなぐ5メートルのバーディーパットは決まらず。プレーオフに向け、練習グリーンで準備していたが、李知姫がバーディーを奪うのを「歓声で分かった」。“吉報”は届かなかった。
ただ、直近5試合で4度のベスト10入り。賞金ランクも8位に浮上した。滋賀短大付高時代の16年にアマとして下部ツアー優勝。プロテスト合格直後の17年にも制し、下部では2度の優勝経験があり「もうちょっとかみ合えば、優勝にも手が届くかな」と本人も自信を深めている。
初シード確定も早々と見えてきた。「ツアーにも慣れてきている。またチャンスはある」。そう話す声は力強かった。