小田孔明、完全復活へ光差す3位 大崩れの“弟子”出水田にはダメ出し
「男子ゴルフ・東建ホームメイトカップ・最終日」(21日、東建多度CC名古屋=パー71)
平成最後の男子ツアーはオーストラリア勢のワンツーフィニッシュとなった。4位から出たブレンダン・ジョーンズ(44)が1イーグル、5バーディー、ボギーなしの64で回り、通算15アンダーで逆転優勝。2016年ANAオープン以来通算15勝目を挙げた。マシュー・グリフィンが1打差2位。首位から5季ぶりの優勝を狙った小田孔明(40)=プレナス=は68で回ったが、2打届かず通算13アンダー3位にとどまった。
復活優勝はならなかった。小田孔は第1打を池に入れた2番でボギーが先行。12番から3連続バーディー、上がり17、18番もスコアを伸ばしたが、優勝には2打届かず「後半は意地でバーディーを狙っていったけど、16番のボギーが痛かった。ブレンダンがいいプレーをしたってこと」と潔く負けを認めた。
“弟子”の出水田と最終組最終組でスタート。大きな発奮材料を得ての戦いになるはずだったが、出水田が先に崩れて構図が変わった。「大二郎が壊れすぎたから途中から無視した。優勝はできなかったけど、後半は勝つ選手のゴルフとはこういうものというのを見せられたかな」と充実感も漂わせた。
優勝争いの重圧がかかる中で前半1オーバーからナイスカムバック。6位が最高だった昨季と比べれば、開幕戦3位は好発進だ。今季限りで複数年シードが切れるだけに「優勝もしたいけど、まずはシードを決めること。そうすることで余裕が出てくると思う」。平成最後の優勝は逃がしたが、令和での完全復活を見据えた。