吉本ひかる涙の2位 「平成最後は悔し涙、令和はうれし涙を」
「女子ゴルフ・フジサンケイレディース・最終日」(28日、川奈ホテルGC富士C=パー71)
単独首位から出て初優勝を狙った吉本ひかる(20)=マイナビ=は3バーディー、4ボギーの72と伸ばせず、通算6アンダーで渋野日向子、鈴木愛と並び2位に終わった。この日が31歳の誕生日の申ジエ(韓国)が9バーディー、1ボギーでパー71の最少スコアとなる63をマークし、通算8アンダーで19位から逆転して今季2勝目、通算23勝目を挙げた。
悔し涙が止まらない。申ジエの大逆転Vの引き立て役になった吉本ひは「自分の持ち味のセカンドショットでミスが出て、パーオンできなかった。それが一番、悔いが残ります」と目線を下げた。
2位に2打差をつけて単独首位でスタート。いきなり1番で短いパーパットを不用意に打ってボギー。「緊張は感じなかったけど、気がつかないうちにあったのかもしれないですね」と悔しそうに振り返った。
勝負の分かれ目は17番パー3だった。16番でバーディーを奪って申ジエに1打差に迫った直後、4番ユーティリティーで打った第1打を右のバンカーに入れ、痛恨のボギー。「最後4メートルのパーパットが入らなかったので仕方がないです」と声を絞り出した。
李知姫に1打届かなかった前週のKKT杯バンテリンに続き、これで2週連続の2位。獲得賞金が2500万円を超え、初シードは確定的になったが、目標はもっと高いところに置いている。
「同じ2位でも本当に優勝争いした今週の方が悔しい。平成最後の試合は悔し涙だったけど、令和はうれし涙を流したい」。涙の乾いた目で未来を見つめた。