「女子ゴルフ・パナソニック・レディース・第１日」（３日、浜野ＧＣ＝パー７２）

　２０１７年賞金女王の鈴木愛（２４）＝セールスフォース＝が１イーグル、５バーディー、ノーボギーでコースレコードの６５をマークし、７アンダーで首位に立った。前々週の交通事故を乗り越え、今季２勝目へ突っ走る。１打差２位に稲見萌寧、さらに１打差３位に永井花奈、高木萌衣、ジョン・ジェウン（韓国）の３人が続く。

　国内女子ゴルフの令和時代は、鈴木愛で幕開けだ。「今年初めて１００点のゴルフができたかなと思います」

　コースレコード６５をマークした快進撃は、３番のチップインバーディーから始まった。グリーン左ラフから１５ヤードを５８度で放り込むと、６番で３メートル、７番では５メートルを沈め、圧巻は８番パー５。残り６８ヤードの第３打をピン奥１メートルに落とし、バックスピンでカップインさせてイーグル。後半も二つ伸ばし、昨年９月のマンシングウェア東海以来の首位発進だ。

　「久しぶりにストレスなくできた。新しい元号でもたくさん優勝したい」。前週に「あまりに入らなさすぎて、どうでもいいや！と思ったことがきっかけ」でピンを抜かずにパットするようになったことも「カップの真ん中（のピン）にガシャンと当たって入るイメージで距離感もよくなった」と奏功した。

　前々週にタクシー乗車中に衝突事故に遭い、腰を痛めた。「体が良くない分、無理をせず考え方もシンプルになってる。ちょうどいいかな。怒ると体に悪いので」。災い転じて福にしてみせる。