金谷拓実 2打差8位に浮上「オナー取られたら罰金な」ジャンボの猛ゲキに応えた

 「男子ゴルフ・中日クラウンズ・第2日」(3日、名古屋GC和合C=パー70)

 アマチュアの金谷拓実(20)=東北福祉大3年=が優勝争いに食い込んできた。首位と4打差の23位から出て5バーディー、1ボギーの66をマーク。通算4アンダーとして2打差8位に浮上した。出水田大二郎とマシュー・グリフィン(オーストラリア)が通算6アンダーで首位。通算5オーバーまでの76人が決勝ラウンドに進んだ。初日107位だった石川遼(27)=CASIO=は腰痛のため棄権した。

 看板選手の石川が棄権した2日目。一緒に回るはずだった20歳の大学生、金谷が暗いムードを吹き飛ばすプレーで優勝戦線に名乗りを上げた。

 もう一人の同伴競技者で52歳年上の72歳、ジャンボ尾崎も腰痛に苦しんでいるが、そのジャンボから「おまえ、オナー(第1打を先に打つ権利)取られたら罰金な」とジャブを入れられた。18ホール目まで付き合うぞ、という意思表示だ。

 「ジャンボさんも痛かったと思うが、(棄権したら)ぼく一人になるので気を使ってくれたのかな」

 そのおとこ気に応えた。1番で3メートル、2番で上からの1・5メートルをねじ込んで連続バーディー発進。6番では第2打を50センチにつけた。後半は10番で下りの4メートル、13番で右からの7メートルを沈めてガッツポーズ。一気にスコアボードを駆け上がった。

 オナー争いでは9番でパーの金谷に対し、ジャンボがバーディー。オナーを取られて「罰金」にハラハラしていたが、どうやら請求はないもよう。「ジャンボさんはウエッジの使い方、ボールのさばき方がうまい。勉強になった。和やかに接してくれて、いいプレーができました」

 過去のクラウンズでは、大学の先輩である宮里優作が2002年に出した4位がアマチュア最高位。優勝とは7打差だった。令和のゴルフ界を引っ張る金谷なら、十分に超えられる数字だ。11年の松山英樹以来となるアマのツアー制覇も視界に入れ、勝負の決勝ラウンドに臨む。

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