香妻琴乃 首位と2打差8位 レジェンド青木会長の助言で右肩痛克服に光
「女子ゴルフ・ワールド・サロンパス・カップ・第1日」(9日、茨城GC東C=パー72)
ツアー1勝の香妻琴乃(27)=サマンサタバサ=が4バーディー、2ボギーの2アンダー70で回り、首位に2打差8位と好スタートを切った。4アンダー68を出した韓国出身のペ・ソンウが首位に立ち、三ケ島かな、笠りつ子、大出瑞月、佐伯三貴、柏原明日架、申ジエが3アンダー69で2位。自身初の2週連続優勝を目指す勝みなみはイーブンパー72で22位発進となった。
希望があれば気持ちが違う。香妻が右肩の不調に耐え、首位に2打差8位スタート。「今週は60点から70点のプレーができれば100%と思っている。今日はそれができた」と笑顔を見せた。
先週のパナソニックレディースを右肩の痛みで欠場した。元々腰痛が持病のようになっているが「腰もよくはないけど、先週は右肩に痛みが出た。その時は原因が分からなかったのですごく不安だった」と打ち明けた。
失意の中で光を与えてくれたのは、男子ゴルフの“レジェンド”青木功JGTO(日本ゴルフツアー機構)会長(76)だった。マネジメント会社が同じ関係で、香妻の右肩痛を知り「病院で診てもらった方がいい」と同会長自身が利用している関節専門の病院を紹介してくれた。
ワラにもすがる思いで1日に診察を受けると、結果は大正解だった。「診断は私の左股関節が硬いため右肩に痛みが出ているとのことでした。患部の血液をいったん抜き、再生力の高い成分だけを患部に戻す治療を受け、今月中旬には治る見通しです」と明るい口調で説明した。
昨年9月のマンシングウェア東海クラシックで涙の初優勝を果たしてから約8カ月。その間、腰痛、今回の右肩痛と体調が整わなかったことで、今季も先週まで賞金ランク109位と成績が低迷している。「そろそろ結果を出さないといけないという気持ちは強いです。右肩の痛みに治る希望が出てきたのは大きい。頑張りたい」。結果で“レジェンド”の思いに応える。