松山16位 強風に苦しみ3バーディー6ボギー2ダボ
「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・最終日」(19日、ベスページ・ステートパーク・ブラックコース=パー70)
6位から出た松山英樹(27)=LEXUS=は強風に苦しみ3バーディー、6ボギー、2ダブルボギーの77と崩れ、通算3オーバーの16位に終わった。初日から首位のブルックス・ケプカ(29)=米国=が74と乱れたが通算8アンダーで逃げ切り、大会2連覇でメジャー通算4勝目を挙げた。4日間単独首位を譲らない完全優勝は大会史上5人目で36年ぶり。ダスティン・ジョンソン(米国)は69と追い込んだが、2打及ばず2位だった。
3日目までは久しぶりに上位争いに絡んだ松山だったが、最終日は強い風にほんろうされた。「天気が荒れてケプカも落としてくるんじゃないかと思っていたが…。結果論だけど、3つ4つ伸ばしていれば、いい勝負ができたのに」と悔いた。
2つのダブルボギーが致命傷となった。5番パー4はラフからラフ、第3打をグリーンオーバーして1・5メートルのボギーパットも外し「ダボにしてしまったところで、上との差を考えた時にちょっときついなと感じ、その後うまく気持ちも持っていけなかった」。大逆転はおろか、上位争いからも脱落した。
収穫を見いだすとすれば、メジャーの最終日に後ろから3組目でプレーしたことか。昨季から出遅れが目立ち、優勝を争う機会は多くない。「(首位と)差はあったけど、久々に(最終組に)近い場所で、そういう雰囲気を味わうことができた。次の試合からそういう位置でやっていけるようにしたい」
次は30日から、5年前に米初優勝を遂げたメモリアル・トーナメント。思い出の場所で復調を確かなものにできるか。「ショットの精度がものをいうコースなので、早く状態を上げて、いいものを出せるようにしたい」と視線を先に向けた。