【綾子の視線】松山くんの悩みの種はパッティング うまい選手に聞いて回ればいい

 「米男子ゴルフ・全米プロ選手権・最終日」(19日、ベスページ・ステートパーク・ブラックコース=パー70)

 6位から出た松山英樹(27)=LEXUS=は強風に苦しみ3バーディー、6ボギー、2ダブルボギーの77と崩れ、通算3オーバーの16位に終わった。初日から首位のブルックス・ケプカ(29)=米国=が74と乱れたが通算8アンダーで逃げ切り、大会2連覇でメジャー通算4勝目を挙げた。4日間単独首位を譲らない完全優勝は大会史上5人目で36年ぶり。ダスティン・ジョンソン(米国)は69と追い込んだが、2打及ばず2位だった。選手の心理や技術、勝負の流れなどを、デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏が、自身の視線でお伝えする。

  ◇  ◇

 ケプカ選手は大会を通じてパッティングが安定していました。圧倒的な飛距離に目を奪われますが、やっぱりゴルフの要はパット。無駄なボギーが少なくなりますから。

 ショットは曲がるものと私はとらえていますし、アプローチはヘッドを強く入れて打てる分、プレッシャーがかかる場面でも楽に打つことができます。でもパターは“そろっ”と打つといいますか、14本のクラブの中で一番繊細で微妙なコントロールが必要。だからパッティングにはメンタル、技術など、その選手の全てが含まれます。ケプカ選手ぐらいパットが入れば、おのずと優勝はついてくるんだな、ということを改めて感じました。

 松山くんの悩みの種はそのパッティング。もっと他のうまい選手に聞いて回ればいいと思いますよ。例えば最終ホールの1メートルのパットを打つとき、何をどう考えているのか。「何も考えていない」という答えだったとしても、強い選手の言葉の中にはたくさんヒントがあるものなんです。

 私も現役時代はすぐに聞いていました。どのようにしてうまくなったのか興味がありますし、まねられる色があればまねて、自分のものにできればこちらのものですから。他の選手に聞かれた場合も答えていましたよ。教えた選手が私よりうまくなったとしたら、逆にその選手に聞き返したりして。行動に移せば、いろいろチャンスがあります。待っていてはいけません。

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