大槻智春が地元で好発進!小平智に成長見せつけた 盟友同士が同組でプレー

 「男子ゴルフ・ミズノオープン・第1日」(30日、ザ・ロイヤルGC=パー72)

 前週ツアー初優勝した大槻智春(29)=真清創設=が地元に凱旋し、ジュニア時代からの友人である小平智(29)=Admiral=とプロ入り後初めて同組で回った。小平が1オーバーで48位と出遅れたのに対し、大槻は2アンダーで首位に3打差10位発進。2週連続Vに踏み出した。トップは5アンダーでディラン・ペリー(オーストラリア)ら2人。

 茨城出身の大槻と東京育ちの小平はジュニアのころから家族ぐるみの付き合いで、互いに家に泊まりに行ったこともある仲。プロの試合では初めての同組で調子の上がらない小平に対し、大槻は持ち味の粘りを発揮した。

 前半の13番パー5で180ヤードの第2打をピン左3メートルに乗せてバーディー。3番のパー5も2打目をグリーン手前まで運び、6番は残り125ヤードを80センチにつけて3つ目のバーディーを決めた。

 高校卒業後は一緒に日大に入り、同時期に中退してプロに。その後は差が開き、小平の国内ツアー7勝、米ツアー1勝に対し、大槻は前週の関西オープンでついにツアー初優勝し少しだけ近づいた。

 「まだまだ智には追いつけていない」と言う大槻は、初日は3打勝ったとはいえ「彼は一つ一つの技術が上がっていた」。自身も将来的には米国進出を目指しており、プレーの合間には米ツアーの様子を熱心に聞いた。

 自宅はコースから車で30分の茨城県神栖市。V翌週が地元となったが「思ったよりギャラリーが少なかった」と苦笑い。4位までに入れば、7月の全英オープン出場権が得られる。「もちろん出たい。4日間自分のゴルフができれば、その順位に入れるはず」。第2日も小平とは同組。もう一度、自分の実力を見せる。

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