負けるな1差“ここね”あり!吉本66首位発進「黄金」「ミレニアム」だけじゃない

 第1日、5番でティーショットを放つ吉本ここね。6アンダーで首位
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 「女子ゴルフ・ヨネックスレディース・第1日」(7日、ヨネックスCC=パー72)

 19歳のルーキー、吉本ここね(不二サッシ)が6バーディー、ボギーなしの6アンダー66をマークし、自身初めてトップに立った。2000年1月生まれで、最近のゴルフ界をにぎわせている98年度生まれの「黄金世代」と同00年度の「ミレニアム世代」の間の世代。負けじとツアー初優勝を果たしたい。1打差2位に今季2勝目を狙う渋野日向子、世界ランク33位のキム・ヒョージュ(韓国)。2週連続優勝を目指す原英莉花はイーブンパー72で44位と出遅れた。

 “昭和のかおり”を漂わせ、吉本こがスルスルとリーダーズボードを駆け上がった。6バーディー、ボギーなしの66は自己ベストなら、ツアーで首位に立ったのも初体験。「今日は満点?はい。ノーボギーだったのがよかったです」。ちょっぴりはにかみながら自己採点した。

 00年1月5日生まれで、98年度生まれの「黄金世代」と同00年度の「ミレニアム世代」の間の世代に属するが、どこか古風なムードを身にまとっている。耳にピアスの穴はあけないし、髪も染めたことはない。「よく『昭和の雰囲気だね』とか言われるんですけど、ちゃらちゃらした感じの性格ではないので、そういうことを言っているんだろうなと思っています」。白い歯を見せて笑った。

 ゴルフスタイルもどこか“昭和”の感じがする。ドライバー飛距離は225ヤードと飛ぶ方ではなく、マネジメントを徹底して、打ってはいけないところを可能な限り避ける。この日は1、17番で手前からチップインバーディーがあり、合計パット数は23。飛距離を頭脳と小技でカバーした。

 今季は昨年QTランク43位の資格で8試合に出場し、予選通過はわずか3回、最高成績は39位と不満の残る内容。目標の6月末のリランキング突破へ向け、現状は危機的状況に追い込まれているが、母・満帆さん(47)と話し合って出した打開策はなんと“神頼み”。今週月曜日にパワースポットで知られる弥彦神社で好成績を残せるよう祈願した。満帆さんは「もう神頼みしかないねって。今日は御利益がありました」と喜んだ。

 素顔は“野球女子”でエンゼルス大谷翔平の熱烈ファン。「大谷さんは人間性が魅力。野球に対してストイックになれるところが素晴らしい。そこは私も見習いたい。明日は大谷さんみたいに集中して、1打1打、1ホール1ホールを頑張ります」。2日目は世界水準のキム・ヒョージュと同組。力試しの相手にとって不足はない。

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