“お城のお姫さま”石井理緒 シンデレラガールになる!イッキ前進67トップ君臨
「女子ゴルフ・ヨネックスレディース・第2日」(8日、ヨネックスCC=パー72)
2000年生まれの大会ホステスプロ、石井理緒(19)=サーフビバレッジ=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算7アンダーでキム・ヒョージュ(韓国)と並んで首位に立った。最終日は初の最終組から初優勝を目指す。1打差3位に上田桃子。前週優勝の原英莉花は73で回り、通算1オーバー46位で予選落ちを免れた。
“お城のお姫さま”がトップの座に君臨した。新潟県新発田市出身の石井は地元大会のアドバンテージを生かし、5バーディー、ボギーなしの67をマーク。16位から一気にリーダーズボードのてっぺんに駆け上がった。
ツアーでの首位はもちろん初めて。小学生時代から「数え切れない」ほどラウンドしたコースで攻守のツボを押さえたゴルフが原動力となった。「大事なのはショット力。グリーンが大きいのでロングパットは避けたい。なるべく近くに乗せて2パットでいきながらチャンスを待つ感じ」と手の内を明かした。
父・俊さん(53)は新発田城CCの経営者。本格的にゴルフに取り組み始めた11歳から毎日午後に同CCを回って腕を磨いた。新発田城CCの経営者の娘となれば“お城のお姫さま”。「友だちはゴルフ場でプレーするのが大変だと言っていたけど、私はその感覚が分からなかった」と“セレブ発言”も飛び出した。
初日トップの吉本ここねと同じ99年度生まれの世代で、“黄金世代”と“ミレニアム世代”の間に位置する。その2世代に比べ活躍が報じられる回数は少なく「同期とはよく『また(私たちの世代は)飛ばされちゃったね』と話している」と自虐的に話し、自分自身に気合いを入れた。
今季は単年登録での出場だが、優勝すれば、プロテスト免除で日本女子プロゴルフ協会の会員になれる。「それは分かっています。この位置まで来たら明日は優勝を意識したい」。自分のため、同世代のため、残り18ホールに全力を傾ける。