【綾子の視線】自然体になった松山のパッティング 以前より素直に打てていた

 「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・第1日」(13日、ペブルビーチ・リンクス=パー71)

 日本男子初のメジャー制覇を目指す松山英樹(27)=LEXUS=は1イーグル、3バーディー、3ボギーの69で回り、2アンダーで首位と4打差の16位でスタートした。選手の心理や技術、勝負の流れなどを、デイリースポーツ評論家の岡本綾子氏が、自身の視線でお伝えする。

  ◇  ◇

 松山くんは、しぶとく頑張りましたね。復調ぶりは数字が物語っています。自分のやること、なすことに腹を立てている時は、何をやってもうまくいかない。どんなトップ選手にも、そういう時期はあります。今は自分の思うようにプレーできていると思いますし、ラウンド中に愚痴も言っていないんじゃないかな(笑)。

 良かったのは、パッティングスタイルが自然体になったところ。松山くんのようにスタンスが広い選手はテークバック、フォローが8の字を描きやすい。クラブのセンターがライン上を動くのが望ましいのですが、どうしてもインやアウトに引いたり、出したりしてしまう。それが以前より素直に打てているように見えました。

 メジャーのコースセッティングをしっかりと把握しているところも、松山くんの強み。UAGA(米国ゴルフ協会)のセッティングはこんなもんだろうと、第三者的な視線を持っています。首位と4打差はいい位置。第2、3日と離されないようにしていれば大丈夫。最終日が面白くなりますよ。

 改めて、ペブルビーチは一度は回ってみたいコースだと感じました。2月のAT&T・プロアマの時とはコースセッティングが全然違って、メジャーの趣があるのもいい。できれば私が米国で戦っている時に行きたかったけど、あるがままの状態でどういうプレーができるのか。クラブを振れるうちに一度、グリーンに乗ってみたいと思います。

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