松山、上昇23位も10打差…V絶望 11番痛恨ダボ「つらい一日」
「米男子ゴルフ・全米オープン選手権・第3日」(15日、ペブルビーチ・リンクス=パー71)
日本勢で唯一決勝ラウンドに進出した松山英樹(27)=LEXUS=は7バーディー、4ボギー、1ダブルボギーの出入りの激しい内容で70。通算1アンダーとし、前日の32位から23位に上げた。だが、首位との差は10打に開き、日本人男子初のメジャー制覇は厳しくなった。メジャー未勝利の35歳、ゲーリー・ウッドランド(米国)が通算11アンダーで首位。大会3連覇を狙うブルックス・ケプカ(米国)は通算7アンダーの3位につけた。
松山は懸命に攻め、この日の最多となる7バーディーを奪ったが70どまり。優勝争いの望みはほぼ絶たれ、悔しさをあらわにした。
1番は3・5メートルを沈めてバーディー発進。2番もグリーン右に外しながら2メートルを決めて好セーブし、4番からショットとパッティングがかみ合って3連続バーディーと伸ばした。10番を終えた時点で3つスコアを伸ばしていたが、11番でショットが荒れ、3オンから6メートルを3パットして痛恨のダブルボギー。13番もボギーにし、15番と16番を連続バーディーにしたものの、暗い雰囲気を拭い去ることはできなかった。
本人も「今日はちょっとつらい一日だった。バーディーは多かったが、あまり前向きじゃない」と表情がさえない。「グリーンのスピードは前日までとあまり変わっていないが、昨日の後半くらいから硬くなって、フェアウエーから打たないと寄らなくなった」と、コースコンディションの変化に対応できなかったことを嘆いた。
首位とは10打差。「今日みたいにたくさんバーディーを取って、ボギーを少なくできれば、まだチャンスもあるが…。まずはフェアウエーから打つこと」と、最終日への課題を挙げた。