原英莉花、全英切符スルリ 通算12アンダー2位も…賞金ランク5位に及ばず涙
「女子ゴルフ・アース・モンダミンカップ・最終日」(30日、カメリアヒルズCC=パー72)
今大会終了時点の賞金ランキング5位以内に与えられる全英女子オープン出場権を巡り、黄金世代の明暗が分かれた。3打差の2位から出た原英莉花(20)=日本通運=は2バーディー、2ボギーの72で通算12アンダーの2位ながら全英初出場を逃した。前日まで6位の渋野日向子は同じく72で4位に上がり、賞金ランクも3位に浮上して初切符を手にした。15アンダーを守った申ジエ(韓国)が今季3勝目、日本ツアー通算24勝目を挙げた。
手を伸ばせば届きそうだった全英切符は、最大瞬間風速20・7メートルを記録した風と雨に吹き飛ばされた。賞金ランキング12位で今大会に臨んだ原は、前日までの2位は守ったものの、賞金ランク5位には及ばなかった。
初の最終日最終組で回り、9番でボギーが先行しながら10番、14番でバーディー。元世界1位で全英女子2度優勝の申ジエに、一時は1打差まで迫った。
「あれが一番悔しい。雨が降ってきて、滑って右の深いラフに入れてしまった」と振り返ったのは16番のティーショット。痛恨のボギーを献上し、結果的に2位タイで終了。「この風の中で耐えたというのはあるけど、いい経験とは言いたくない。これを糧にジエさんにリベンジしたい」と力の差を痛感した。
前半戦の自己採点は「80点」という。「上がり4ホールで伸ばせるようにならないと、残り20点は埋まらないですね、一生」と、自身にカツを入れた。賞金ランクは7位まで浮上。優勝と全英切符を逃したWショックを栄養剤として、さらなる飛躍を目指す。