石川遼「自分がここに立っているのが信じられない」 【一問一答】
「男子ゴルフ・日本プロ選手権・最終日」(7日、いぶすきGC=パー70)
石川遼(27)=CASIO=が通算13アンダーで並んだ黄重坤(韓国)とのプレーオフを制し、国内三大大会初優勝を果たした。ツアー制覇は2016年8月以来、3季ぶりで「本当に長かった」と歓喜の涙に浸った。2打差の3位に前週優勝の星野陸也、さらに1打差の4位には藤田寛之、時松隆光、ショーン・ノリス(南アフリカ)が入った。
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-ギャラリーもここに帰ってくるのを待っていた。
「よっぽど自分なんかよりもギャラリーの皆さんの方が信じて待ってくださっていて、こんな時でも応援してくださっていたので。本当に、本当にみなさんの力で勝てました。ありがとうございます」
-欲しかった日本プロのタイトル。
「黄重坤選手とはなぜか優勝争いに絡むことが非常に多くて、何回も彼と戦って負けたこともありますし、でも本当、挑戦者のつもりで今日はプレーできて、序盤の第3ラウンドでは2ホール連続でダブルボギーを打って、そこから一瞬切れかかった気持ちをもう一回、挑戦者になろうという気持ちでやれました。キャディーに引っ張ってもらい、チームのみんなにサポートしてもらい、結果でしか恩返しできないと思っていました」
-プレーオフでイーグルパットが決まった瞬間は。
「72ホール目のイーグルパットも決めたかったんですが決められなくて。最後は自分の読んだラインを信じて、普段はあまり自分の読んだラインに自信を持てなかったりすることもありますが、あのパットはなぜか必ず最後、右に曲がると思って。ボールが残り50センチくらい手前から曲がり出して、信じられない気持ちです」
-最後の優勝から今までケガもあった。
「本当に長かったと思います。10代の頃とは体も変わりましたし、年月がたっているにも関わらず、自分の体に対してごう慢さがあったというか甘く見ていたというか。(中日)クラウンズの時に棄権になってしまい、自分自身ショックでした。そこから2カ月くらいしかたっていませんが、自分でもいいトレーニングが積めて、日本プロで勝つことができました」
-九州南部を襲った大雨の影響で開幕が順延になった。
「大会が開催されるからには自分が勝って、『大会を開催して良かった』『盛り上がったね』と思ってもらえるように、それを目指して頑張って、一時は7打差くらい離されたんですけど、みなさんの力で戻ってこれたと思います」
-鹿児島のギャラリーの笑顔が温かかったのでは。
「途中で僕の優勝はないと思った方ももしかしたらいたかもしれないですけど、本当に36ホール応援していただいてありがとうございます。何とか自分も諦めないで、挑戦者の気持ちで1打1打やっていけば自分でもできるんだなと実感することができましたので、本当にいい経験になりました。ありがとうございます」
-ついに復活した。
「自分がここに立っているのがちょっと信じられないくらい、夢なのかと思うくらい、ここまですごく遠く感じていた部分あったんですけど、ここに戻ってこられて、先週優勝した星野陸也選手と優勝争いができて、今調子がいい選手になんとか勝てたのもいい自信になると思います。また次回以降のツアーでも応援に応えられるように頑張ります」