金谷拓実、粘闘71で通算2オーバー 10番から3連続バーディーも無念失速

 「男子ゴルフ・全英オープン選手権・第2日」(19日、ロイヤルポートラッシュGC=パー71)

 4月のマスターズで決勝ラウンドに進んだアマチュアの金谷拓実(21)=東北福祉大3年=は4バーディー、4ボギーの71で回り、通算2オーバーで予選ラウンドを終えた。第1Rで日本勢最高の70をマークした稲森佑貴(24)=五洋HD=は1バーディー、1ボギー、1ダブルボギーの73とスコアを落とし、通算1オーバー。初日144位と出遅れたタイガー・ウッズ(米国)は4バーディー、3ボギーの70と1つしか伸ばせず通算6オーバーとなった。

 金谷が出入りの激しいゴルフで第2ラウンドを終えた。12番まで3連続バーディーを奪ったが14、16、18番でボギー。スタート時と同じ通算2オーバーでフィニッシュし、「気を引き締めていたつもりだったが油断してしまい、技術の甘さも感じた」と反省した。

 随所に粘り強さを発揮した。好天に恵まれた前半は1バーディー、1ボギー。パー5の2番では2打目を右バンカー、3打目をグリーン左奥のラフに打ち込んだが、うまく寄せてパーセーブ。8、9番はティーショットがラフにつかまったが、いずれもパーで切り抜けて折り返し、10番からショットがさえて一気に加速した。

 しかし勢いを失い、18番はティーショットをラフに、2打目をバンカーに入れてスコアを落とした。「自分を信じて打ち切れず、最後の6ホールは乱れてしまった。狙ったところに打てず、自分らしいプレーができずに終わってしまった」と悔やんだ。

 昨年10月のアジア・パシフィック・アマチュア選手権で、日本勢では松山英樹以来となる優勝を果たし、今年のメジャー2大会の切符を手に入れた。予選通過した4月のマスターズ・トーナメントに続く全英挑戦。最高峰の戦いを体感し「自分もその世界に飛び込めるよう、このアマチュアの時間を大切にしたい」と話す。競技の原点と言える舞台で、がむしゃらに力を尽くした。

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