【綾子の視線】松山英樹のパットミス…ヘッドアップが原因 自分の決め事に集中を
「男子ゴルフ・全英オープン選手権・第1日」(18日、ロイヤルポートラッシュGC=パー71)
稲森佑貴(24)=五洋HD=が3バーディー、2ボギーの70で首位と4打差、日本勢最上位の20位につけた。メジャー初制覇を目指す松山英樹(27)=LEXUS=は3バーディー、3ボギーの71で42位スタート。4月のマスターズで決勝ラウンドに進んだアマチュアの金谷拓実(21)=東北福祉大3年=は73で72位。昨年の日本の賞金王、今平周吾(26)=フリー=は12オーバー、153位と大きく出遅れた。J・B・ホームズ(米国)が66でトップ。タイガー・ウッズ(米国)は78で144位だった。
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メジャー大会初出場の稲森選手は、外国人選手と一緒に回っているという“気後れ”を感じさせないプレーぶりで、しっかりと同じフィールドで戦えていました。もうメジャーで戦うためには何が何でも海外ツアーへ出て行く必要がある、という時代ではありませんね。
私は日本で数年プレーして、これなら向こうでも通用するだろうと思ってから米国に行きました。でも周囲には早く海外に行け、行けという声も多かったんです。今はアマチュアでも海外の試合に出場する機会が多いですし、日本でしっかり土台を作っていけばいい。自分に実力さえ付けておけば、どこに行ってもひるむことはないですから。
松山選手のパットミスはヘッドアップが原因です。ボールから目線が離れるのが早かった。私は常々「アマチュアはハンディキャップの数だけヘッドアップする」と言っているのですが、プロでもそういう日はあります。一番微妙なコントロールを必要とするショットがパッティングですから、余計な動きをするとすぐにラインから外れてしまいます。
でも3パットは簡単に修正できます。最も修正しにくいのは頭の中。ミスしたことをごちゃごちゃ考え過ぎず、同じミスを3回は繰り返さないとか、プレー中は自分の決め事に集中することが大事。頭の整理はラウンド後にすればいいんです。