原英莉花67首位発進!師匠パター様々 困った時のジャンボ頼み…御利益に感謝

 「女子ゴルフ・センチュリー21レディース・第1日」(26日、石坂GC=パー72)

 今季2勝目を目指す黄金世代の原英莉花(20)=日本通運=が6バーディー、1ボギーの5アンダー67を出して首位発進した。稲見萌寧、小橋絵利子が4アンダー68で2位に並び、臼井麗香、脇元華、青木瀬令奈、金田久美子が3アンダー69で4位。2週連続優勝を狙う小祝さくらは2アンダー70で8位につけた。

 長いパットが面白いように入った。原英が石坂GCの大きくて重いグリーンを攻略し、6バーディーを量産。6月のアース・モンダミンカップ以来今季3度目の初日首位スタートを決めた。

 困った時の“ジャンボ頼み”だ。師匠・尾崎将司(72)から譲り受けリゾートトラストの初優勝を支えたパターをこの日から“ぶっつけ本番”で緊急再投入。すると1番で6メートルが入ってバーディー発進すると、4番6メートル、13番10メートル、16番8メートルと立て続けにロングパットが決まった。

 そのパターは細いグリップを装着したマレット型で、パットを打ち切れないことが多い愛弟子用に師匠が選んでくれたもの。「グリーンが大きく重い。ショットの調子がいいわけじゃないからパットに負担がかかると思ったので、しっかりヒットして再現性ある距離感を出したかった。困った時の神頼み的な感じ」と早速の御利益に感謝した。

 発奮材料には事欠かない。休養に充てた前週は千葉県内の尾崎邸を訪れた。練習場でボールを打っている時、師匠の手で自分用の素振り器具が修理されているのに気がつくと、師匠から「今頃かよ。全然気がつかねえヤツだな」と熱いツッコミ。師匠の配慮に2勝目で応えたい気持ちが大きく膨らんだ。

 所属契約を結ぶ日本通運のテレビCM出演も背中を押す。初優勝後からオンエア中で「自分が出ているのを見るのは不思議。でも、結果をしっかり出していきたいと思いますね」。V2へ、滑り出しは順調だ。

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