「女子ゴルフ・ＡＩＧ全英女子オープン・最終日」（４日、ウォバーンＧＣ＝パー７２）

　初海外試合の渋野日向子（２０）＝ＲＳＫ山陽放送＝が、通算１８アンダーで初優勝。１９７７年に全米女子プロを制した樋口久子以来４２年ぶりの日本人海外メジャー制覇の快挙を達成した。

　ひと足先にホールアウトしていたリゼット・サラス（米国）と並んで通算１７アンダーで最終１８番を迎えた渋野は、約７メートルの長いバーディーパットを沈めて栄冠を手にした。

　金字塔を打ち立てるウイニングパットは「ここで決めるか３パットするか強気でいきました」と笑顔で振り返った。

　２位に２打差の１４アンダーで最終日を迎えた。３番パー４でカップに嫌われ４パットを喫し、今大会初のダブルボギー。「怒るというより笑っちゃいました」と一時首位から陥落したが、バックナインに入って５バーディーを奪い頂点に立った。

　１５番で４つ目のバーディーを奪って１７アンダーとして首位タイに並んだ。１６番のティーショットを終えてから駄菓子をほおばりながら、追っかけてくるカメラに笑顔で手を振る余裕も見せた。

　「前半は緊張していたんですけど、後半はそこまで緊張していなかった」という渋野。優勝が決まっても涙はない。全世界を魅了した笑顔を最後までふりまいた。