歴史的V“スマイルシンデレラ”渋野日向子 今では想像つかない作陽高時代の表情
「女子ゴルフ・AIG全英女子オープン・最終日」(4日、ウォバーンGC=パー72)
首位スタートの渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が初の海外戦でメジャーを制覇した。日本勢のメジャー勝利は1977年全米女子プロ選手権を制した樋口久子以来で42年ぶり2人目。
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貴重な写真がある。世界で有名になった“スマイルシンデレラ”渋野の作陽高1年時のもの。今では想像もつかない硬い表情は、珍しい一枚だろう。
渋野は高校時代、広島県三原市の白竜湖CCで行われていたデイリースポーツ後援「中国ジュニアゴルフ選手権新人戦」に2度出場している。1年目はプレーオフ(PO)で敗れ2位。2年目は4位だった。
写真は1年目、優勝したチームメートで先輩の安本美咲(現流通科学大)との2ショット。ホールアウトした部員が見守る中で行われたPOは、2ホール目で渋野がボギーをたたいて勝負は決した。安本は「いつも(渋野が)上だったんですよ」と実力を認めていた。
男子は渋野と同学年で、のちに「日本アマチュア選手権」を最年少制覇した広島国際学院高の金谷拓実(現東北福祉大)が優勝。今となっては、超豪華な大会だった。(デイリースポーツ・前中国本部デスク・岩本隆)