「女子ゴルフ・ＮＥＣ軽井沢７２」（１６日開幕、軽井沢７２ゴルフ北コース＝パー７２）

　女子ゴルフのＡＩＧ全英女子オープンでメジャー制覇した渋野日向子（２０）＝ＲＳＫ山陽放送＝が１４日、優勝後２戦目となる「ＮＥＣ軽井沢７２」の練習ラウンドを大会会場で行った。前日は、会場近くの滝を訪問するなどして鋭気を養ったというが、すぐに“顔バレ”。約１０分ほどで「はけました（立ち去った）」と、観光もままならぬフィーバーぶりに苦笑いだった。

　有名避暑地の軽井沢でも渋野の名前は響き渡っていた。大会前にリフレッシュできるわずかな時間を用いて近くの滝を訪れると、背後から駆け寄ってきた人に「写真撮ってもらっていいですか」と声をかけられたという。自分がカメラマンになるのかと思ったら、渋野との記念撮影のお願いだった。

　帽子と、髪を下ろしていたこと以外は普段と変わらない姿だったとはいえ“顔バレ”に苦笑い。かねて口にする「静かに生きていきたい」との願いは、「もう無理です」と諦めた様子を見せた。

　全英女子で優勝する前、５月のワールド・サロンパス杯で国内ツアー初優勝を達成した後には、見知らぬ人に家のチャイムを鳴らされるという怖い経験もしたという。渋野家では「番犬がほしいなあ。シェパードでもいい」という話題も持ち上がっているという。

　ただ、こうした過熱ぶりによるゴルフへの影響は「ないんじゃないですかね」と意に介さず。体調は「だいぶんマシになりました」。初日の同組は松田鈴英と、全英女子にも出場したアマの安田祐香に決まった。注目が予想されるが「特になんとも思わないです。時間がちょっと早いな（午前９時４２分スタート）と思ったり」。高まる周囲の熱の中、自分らしく戦っていく。