渋野日向子、最長記録並んだ 28R連続オーバーパーなし「新記録作りたい」
「女子ゴルフ・ニトリレディース・最終日」(1日、小樽CC=パー72)
4位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は3バーディー、2ボギーの1アンダー71でまとめ、通算7アンダー5位。逆転優勝こそならなかったが、国内でのオーバーパーなしを28ラウンド連続とし、アン・ソンジュのツアー最長記録に並んだ。鈴木愛(25)=セールスフォース=が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算11アンダーで今季4勝目、通算13勝目を挙げた。アマチュアの安田祐香(大手前大1年)は通算8アンダー4位にとどまった。
最終18番、渋野は80センチのパーパットを沈め、国内ツアーのオーバーパーなしを28ラウンドに伸ばした。逆転優勝はならなかったが、注目の記録ではアン・ソンジュの最長記録に肩を並べ「そこは本当によかったと思う」とほっとしたような笑みを浮かべた。
4番で第1打を左ラフに打ち込みボギー先行も、6番1・5メートル、7番4メートル、15番2メートルのバーディーパットを沈めてアンダーパーを堅持。16番でグリーン左からのアプローチが寄らず2個目のボギーをたたいたが、17、18番をパーで納めて記録を達成した。
大会前は副鼻腔(びくう)炎で体調を崩し、記録継続に暗雲が垂れ込めたが、終わってみれば、4日間71、68、71、71。「体調は大丈夫だったけど、本当にコースが難しいし、1打1打に感情を入れてしまうので疲れた。大会前は4日間アンダーで回れるとは想像してなかった」と充実感を漂わせた。
次週のゴルフ5レディースはスキップして前週同様に地元岡山で休養を取る。復帰戦は12日開幕のメジャー第2戦、日本女子プロ選手権で、会場は昨年合格したプロテストの開催コース、兵庫・チェリーヒルズGC。「いいイメージはありますけど、(プロテストと)選手権とは違うかな。岡本(綾子)さんのセッティングですよね」と気を引き締めた。
その舞台で狙うはメジャー2勝目、あと約920万円に迫った賞金1億円突破、そしてもちろんオーバーパーなしの新記録樹立。「誰も成し遂げていない歴代1位を出すのは価値がある。並んだからには新記録を作りたいです」。さらなる高みへ、その進化は止まらない。