芹沢信雄 5アンダーで単独首位発進 太平洋シニア
「男子シニアゴルフ・マルハンカップ太平洋クラブシニア・第1日」(7日、太平洋クラブ六甲コース=パー72)
芹沢信雄(59)=TSIグルーヴアンドスポーツ=が1イーグル、4バーディー、1ボギーの67、5アンダーで単独首位発進を決めた。2連覇を狙うプラヤド・マークセン(タイ)が1打差2位。さらに1打差3位に秋葉真一、羽川豊、桑原克典ら7人がつける。
芹沢が3番161ヤードのパー3で魅せた。7番アイアンで放ったボールはピン手前でワンバウンドし、そのままカップイン。「入ったところは見えなかったんだけど、向こうで(ギャラリーが)ウワーってなった」。レギュラーツアーでは7回経験しているが、シニアツアーでは参戦10年目で初となるホールインワンに白い歯をのぞかせた。
前半アウトはパーオンが4度しかなかったが、その4ホールでホールインワンのイーグルと3バーディー。「まぐればかり。ドライバーが曲がるからグリーンに乗らない」とこぼすが、後半も1バーディー、1ボギーで回り単独首位で初日を終えた。「18番グリーンに上がってきて(スコアボードを見て)ビックリ」と目を丸くし、「今は優勝争いをするような次元にいない。ゴルフできているだけで幸せだから」と喜びをかみしめた。
昨年8月に変形股関節症でチタン製の人工股関節を埋め込む手術に踏み切った。日本のツアー選手に前例はない手術だが、「ジャック・ニクラウスやトム・ワトソンも人工関節にしたと聞いたのが大きい。自分が(日本での)いい症例になれれば」と、自身の活躍で股関節痛に苦しむゴルファーに光をもたらすつもりだ。
最終日は最終組で回る。「周りからは『優勝しろ』ってプレッシャーがあるかもしれないけど、本人はそういうゴルフではないので。まだ早くないですか?」と気負わず、9年ぶり2勝目を目指す。