浅井咲希V運ぶ!首位と1打差3位 「学びたい」謙虚な姿勢で2勝目ビッグチャンス
「女子ゴルフ・ゴルフ5レディース・第2日」(7日、ゴルフ5サニーフィールド=パー72)
2週前のCATレディースでプロ初優勝を果たした黄金世代の浅井咲希(21)=小杉CC=が早くも2勝目のビッグチャンスを迎えた。首位から出て2バーディー、ボギーなしの70で回り、通算11アンダー3位。最終日は首位の申ジエ、イ・ミニョンとの1打差逆転Vを目指す。同じく黄金世代で未勝利の高橋彩華が65で回り通算9アンダー5位に浮上した。
客観的に自分をみつめる冷静さが光った。歓喜の初優勝からわずか2週間後に訪れた2勝目のチャンス。浅井は「自分は優勝したいと思ってできるレベルじゃない。初優勝もツキがあったから。あまり優勝とか勝つとかは考えていないです」と立ち位置を明確に自覚した。
ゴルフ自体も本来の調子ではなく、威勢のいい言葉を口にできる状態ではなかった。前日は10個のバーディーを量産したが、第3打を2メートルに寄せた9番、第2打を3メートルに絡めた11番の2個だけ。パットも思ったところに打ち出せず苦しんだ。
「今日はショットも切れていなかったし、パットも狙ったラインに打てなかった。ピンチこそなかったけど、ここは伸ばし合いのコースなので、それでは意味がない」
それでも最近の好調ぶりを示すように17ホールでパーオンを記録し、残り1ホールもカラーからパーセーブ。「明日までに練習で左に出るアイアンの出球を修正し、パットも引っ掛けのミスが出ないように調整したい」と目線を上げた。
最終日は実力者の申ジエ、イ・ミニョンと同組で1打差を追いかける。「明日は2人のゴルフから何かを学びたい。その上でいい勝負ができたら最高です。自分が勝つためには何が必要か?運ですね」。この謙虚な姿勢が勝利の女神を振り向かせるか。勝負の18ホールから目が離せない。