石川遼が急浮上 圧巻8バーディー!42位から3打差3位 27歳最後の週に爆発
「男子ゴルフ・ANAオープン・第2日」(13日、札幌GC輪厚=パー72)
今季2勝している石川遼(27)=CASIO=が前日の42位から3位に急浮上した。ボギーなしの8バーディー、64で回り、通算8アンダー。首位まで3打差に迫った。時松隆光(26)=筑紫ケ丘GC=が通算11アンダーに伸ばしてトップを守った。尾崎将司(72)=IST=は119位の最下位で予選落ちした。
これがファンを引きつける理由だ。前日パープレーで終わり、「ミスショットしか打っていない」と沈んでいた石川。一夜明けると一転、8バーディーを決める猛反撃。今季3勝目を十分に狙える位置につけた。
5番パー5の第3打を2メートルに寄せて最初のバーディー。続く6番はピンまで15ヤードのバンカーから直接入れた。最大の見せ場は18番パー4。左ラフから残り120ヤード、目の前に大きな木が立ちはだかる大ピンチだったが、ピッチングウエッジで1メートル弱にぴたりと止めた。
石川は初日のプレー後、「クラブが重く感じる。体の切れがない」と嘆いていたが、その感覚は変わっていないという。前夜も特別な体のケアはしなかった。だから、8アンダーの圧巻のスコアにも「内容は4アンダー。ミスがボギーになっていないだけ」と手放しで喜ぶ様子はない。
とはいえ、モチベーションになっているものがある。10月に日米両ツアー共催で初めて行われるZOZOチャンピオンシップ(千葉・習志野)だ。すでに特別推薦で出場が決定。タイガー・ウッズや松山英樹も出場を表明した。「今の自分が(世界の強豪を前に)どう感じるか。それが楽しみでしょうがない」。27歳最後の週に出した8アンダーは、ひとつの過程にすぎない。