畑岡奈紗が圧巻8打差V 記録ずくめ…日本人最速&史上最年少

 「女子ゴルフ・日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯・最終日」(15日、チェリーヒルズGC=パー72)

 単独首位から出た畑岡奈紗(20)=森ビル=が1イーグル、5バーディー、2ボギーの67で回り、通算18アンダーで2位に8打差をつけて圧勝した。日米通算7勝目、国内メジャー優勝は2016、17年日本女子オープンに続く3回目。大西葵、フォン・シャンシャン(中国)が通算10アンダーで2位。渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は70で回り、通算1アンダー33位にとどまった。

 まさに千両役者だった。15番パー4。畑岡がピンまで残り70ヤードを58度のウエッジで打つと、ボールはダイレクトでカップに飛び込んだ。優勝へ駄目押しのイーグル。大ギャラリーから沸き上がる大歓声に万歳でこたえた。

 「カップの右縁にボールが当たった跡があった。今日は体がうまく動かなくて厳しいところがあったけど、あのイーグルで少し落ち着いた」

 鋭いスタートダッシュで勝利への流れを作った。1番で手前から1・5メートルを入れてバーディー発進。2番も第1打を1メートルにつけてスコアを伸ばし、最終18番も1メートルを入れてバーディーフィニッシュ。2位以下に付け入るスキを与えなかった。

 世界8位の朴仁妃、同13位の渋野と海外メジャーチャンピオンを相手にただ一人4日間60台を続け、目標の通算20アンダーにこそ届かなかったが、大会史上最少を2打更新する270ストロークでの優勝。「20アンダーを目標にしたのは(セッティング担当の)岡本(綾子)さんが20を想定したと聞いたから。2打足りなかったけど、この大会は日本一を決めるもの。これだけいい選手が出ている中で勝てたのはうれしい」と胸を張った。

 優勝賞金3600万円を獲得し、17試合目で国内ツアー生涯獲得賞金1億円を突破。宮里藍の日本人最速記録27試合を更新すると同時に、20歳245日で国内メジャー3勝目を達成し、諸見里しのぶの最年少記録23歳59日も塗り替えた。

 来年の東京五輪出場は大きな目標だが、当面は16、17年に連覇した来月の日本女子オープン優勝に照準を絞る。「この優勝が自信になった。もう1個のメジャーもという気持ちはあります」。“渋野フィーバー”の中、畑岡が改めて存在感を示した。

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