「女子ゴルフ・デサントレディース東海クラシック・第２日」（２１日、新南愛知ＣＣ美浜Ｃ＝パー７２）

　今季すでに４勝の鈴木愛（２５）＝セールスフォース＝が７バーディー、１ボギーの６６と伸ばし、通算９アンダーの３位に浮上した。４打差逆転を目指す最終日、勝てば日本人選手としては１０年ぶりとなるシーズン５勝、自身４度目の年間獲得賞金１億円突破を達成する。１３アンダー首位は申ジエ（韓国）。渋野日向子は４バーディー、２ボギーの７０と伸ばしたが５アンダー２０位に後退した。

　鈴木が「結局お金を稼げるヤツが一番」と優勝したニトリレディースで使用したピンク色のレディース用パターを再投入。最終１８番で６メートルを決めるなど「久しぶりにパットが入ってくれた」と笑顔を見せた。

　６６にまとめ、８位から３位に浮上。逆転Ｖなら今季獲得賞金は１億円を突破、賞金ランクは渋野、イ・ミニョンを抜き２位に浮上するが「今年は４つも勝って賞金ランク４位ですからね。平均していいスコアを残せていない。１年間通していいスコア、ずっと活躍できる選手でいたいと思う」と語気を強める。物欲はなく「お金がたくさん欲しいというのはないんです。預金通帳も４年前ぐらいに２回ほどしか見ていない」とか。ぜいたくといえば、大好きなシャネルのピアスをいくつか購入した程度という。

　それでも東京五輪出場も、２度目の賞金女王もあきらめてはいない。全英Ｖで一気に抜かれた渋野との差を詰めるチャンスを逃すわけにはいかない。