石川遼73位から急上昇2位!コースレコードタイ62 アイアンでみせた真骨頂

 4番でバーディーパットを決め拳を固める石川遼
2枚

 「男子ゴルフ・パナソニックオープン・第2日」(27日、東広野GC=パー71)

 初日を1オーバーの73位と出遅れていた石川遼(28)=CASIO=が1イーグル、8バーディー、1ボギーのコースレコードタイとなる62で回り、通算8アンダーとして首位と1打差の2位につけた。首位は通算9アンダーのラヒル・ガンジー(インド)。石川と同じ2位に今平周吾らが並んだ。

 ドッグレッグが多く、気分良くドライバーをかっ飛ばせるホールが少ない東広野で、かっ飛ばすドライバーを武器とする石川が新境地に達した。

 1番505ヤードのパー4で、2打目を1メートルにつけてバーディー発進。これでイーブンパーに戻すと、怒濤(どとう)のバーディーラッシュが始まる。5番のボギーを挟んで3、4、6、8番でバーディー、前半を31で回ると、後半もさらに3バーディーを加えて、迎えた18番。ここで石川の進化を見せつける。

 ティーショットをフェアウエーに置き、残り226ヤード。4番アイアンでフルショットしたボールは、ピン右1メートルに止まり、大ギャラリーの歓声を浴びた。これを難なく沈め、再び大歓声のイーグルフィニッシュだ。

 石川にとって、うれしいのはイーグルを取ったこと、ではない。1月のSMBCシンガポールオープンで、セルヒオ・ガルシア(スペイン)と予選2日間、同組でラウンドした。石川は2日で7アンダー、ガルシアは5アンダーだったが、200ヤード前後のアイアンは「自分が5メートルならガルシアは2メートル、3メートル」。世界のトップであるための課題をもらった。

 「5メートルでナイスショットと思っちゃいけない」と数カ月、取り組んできたアイアン。1番、18番、さらに数ホールで、納得いく球が出た。これが、うれしかった。世界クラスのアイアンを手にした石川が、今季3勝目に突き進む。

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