今平、暫定首位浮上 難コース、降雨2度の中断もさすがの賞金王メンタル
「男子ゴルフ・日本オープン・第2日」(18日、古賀GC=パー71)
降雨によるコースコンディション不良で2度の中断があり、日没サスペンデッドで60人が競技を終えられなかった。ホールアウトした選手では、7位から出た昨年の賞金王・今平周吾(27)=フリー=が5バーディー、5ボギーのイーブンパー71でまとめ、通算イーブンパーで暫定1位に浮上した。堀川未来夢、ブレンダン・ジョーンズが通算1オーバーで暫定2位。石川遼は74と崩れ、通算8オーバーで暫定33位となった。
終わりよければすべてよし-とはいかなかった。今平は最後の9番パー4で1メートルのパーパットを外してボギー。「短いので入ると思った。クッと切れましたね」と苦笑いした。
グリーンが砲台で硬く速い難コース。加えて雨で2度の中断。それでも強いメンタルでイーブンパーでまとめ、暫定順位ながらトップに浮上した。「中断の間は何も考えないで、試合に入ったら集中できるように頑張る」。昨年賞金王の強さの秘密をかい間見せた。
難コースに対応するため、普段から短く握るグリップをさらに短く握った。場合によってはシャフトに指がかかるくらいで「曲げたくない意識が強いから。感覚的に短く持っている」と明かした。
短いグリップの効果もあって精度の高いショットも披露した。難易度1位の17番パー3(238ヤード)は3番ユーティリティー(U)で2メートル、2番パー3(212ヤード)も3Uで4メートルにピタリと止めてバーディーを奪った。
先週のブリヂストンで今季初優勝を果たし、心身の状態は上向き。ゴルファー日本一の称号はいつかは手に入れたいタイトルで「先週ひとつ勝って気持ちが楽になった。このタイトルは取ってみたい。コースが難しいのでクラブ選択でちゅうちょしないことが大事」と頂点を見据えた。