伏兵・塩見好輝10ホール終了でトップ「必死で逃げます」2位に高校後輩の今平
「男子ゴルフ・日本オープン・第3日」(19日、古賀GC=パー71)
サスペンデッドになった第2ラウンドの残りのホールを終了後、第3ラウンドを開始したが、2日連続の日没サスペンデッドとなり51人が競技を終えられなかった。プロ8年目で未勝利の塩見好輝(29)=国際スポーツ振興協会=が第3ラウンドの10ホールを消化した時点で通算4アンダーでトップに立ち、同じく今平周吾が通算1アンダーで2位につけている。
ダークホースがスルスルと先頭に上がってきた。塩見は第2ラウンドの残り13ホールを15番の第2打から始め、4バーディー、ボギーなしで単独トップに急浮上。第3ラウンドは最終組で回り、10番までを1バーディー、1ボギーでまとめた。
1日合計23ホールを戦い、単独首位を死守。「昨日も今日も朝から夕方までですから長かったですね。思い切りこらえた感じでした」。言葉通り第3ラウンドの2番で5メートルのパーパットを沈め、3番もバンカーからの第4打を寄せてナイスパーセーブ。ようやく9番で得意距離の125ヤードの第2打が残り、1メートルに乗せて初バーディーを奪った。
最終日は26ホールの長丁場で、追ってくる相手は埼玉栄高の2年後輩に当たる今平だが、29歳の苦労人に気負いはない。「今平は後輩でもゴルファーでは一枚も二枚も上。追い詰められるのは分かっているので必死で逃げます。最低5位は死守したい」。無欲で“大穴的中”となるか。