19歳アマ古江が逆転V 渋野に沸く女子ゴルフ界また新星!史上7人目快挙
「女子ゴルフ・富士通レディース・最終日」(20日、東急セブンハンドレッドクラブ=パー72)
19歳のアマチュア、古江彩佳が1打差の2位から6バーディー、1ボギーの67と伸ばし、通算17アンダーで逆転優勝した。女子ツアーのアマ優勝は昨年7月のクリスティン・ギルマン(米国)以来で史上7人目。日本人では16年に17歳で勝った畑岡奈紗以来5人目。今春に兵庫・滝川二高を卒業した古江は競技終了後にプロ転向を宣言した。渋野日向子(20)のメジャー制覇で沸く女子ゴルフ界に、また新星が現れた。
間に合った!古江がアマチュアとしてのラストゲームで劇的な逆転Vを実現した。2週後に迫っていたプロテストを受験せずにLPGA会員となり、来季終了までのシード選手にもなった。
「本当にうれしい。プロテストは失敗できない怖さ、通らなければいけないプレッシャーでしびれると思っていたので、勝ちたいという気持ちはあった」
前日まで「夢のまた夢」と語っていたアマ優勝。「最後まで緊張はしなかった」という。7番パー5で2オンに成功し、バーディーを奪い首位の三ケ島に並んだ。残り242ヤードでグリーンを捉えたクラブは、6月下旬の日本女子アマ最終日でプレー中に関係者のカートに轢(ひ)かれ、シャフトを折られた3番ウッド。「ヘッドは同じ物です。そんなに落ち込んだってことはなく、前に進むことだけ考えてやってきた」と、不運な事故を引きずっていないことを証明した。
後半に入り、10番で3メートルのバーディーパットを決めて単独首位に立った。「今までだと、あそこで止まってしまうのに13番で2メートル、14番で4メートルのバーディーが来て、昨日までの自分と違うと思った」。16番でもバーディーを重ね、17番はパーセーブ。「優勝、できるかな、と思いました」
最終18番はピンを攻めてグリーンオーバー。3日間で唯一のボギーをたたいての優勝決定となったが「逃げることはしたくなかった」と悔いはない。最後まで攻め抜いた、見事な偉業達成だった。2週後、受験するはずだった最終プロテストの4日前にプロデビューする。